今回は、なんとライトノベル・通称ラノベの大ベストセラーなのである。芥川賞作品からSF、ミステリー、新書、経済書、からワンピース名言集にまでわたる、筋がね入りの乱読派であるボクとしては、この著名なラノベは読まないわけにはいかなかったのだ。
が、表紙が萌え系美少女アニメで覆われた、あの文庫本には、さすがになかなか手が出なかったな~

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい!」と高校入学早々に宣言した涼宮ハルヒ。ハルヒの前に座ることになった男の子キョンは、この可愛い子はバカじゃないかと思っていたのだが、いつもまにか大騒動に巻き込まれ・・。

11巻ある小説だけで800万部、コミックと合わせると全世界で1650万部を売ったとされる、2003年スニーカー大賞受賞作品だ。出だしは意外にも、まっとうな学園小説風。どこにでもいるフツーの高校生キョンが、一人称で語る学園生活は、白岩玄「野ブタ。をプロデュース」を彷彿させる軽快な語り口だ。しかし、周りに無頓着でエキセントリックなハルヒが登場し、無理矢理SOS団を結成してからは、ほとんどアニメの世界。つまり、典型的な萌え系美少女キャラに、バニーガールや看護婦のコスプレをさせ、オタク男子のモーソーをいたく刺激する、SF仕立てのラブコメファンタジーなのだ。
もちろんまっとうなSFを期待してはいけない。傍若無人なハルヒが、未来人、宇宙人、超能力者たちを振り回すマンガだと思えば楽しめるのだ。

ま~だからこんなにウケるんだろうな、てなことを確認したのであった。別にボクも嫌いではないのだが・・・。