あまりにも有名な、史上最年少19歳で「芥川賞」を受賞した作品。120万部を売り上げた青春小説のベストセラーでもある。
高校生の「ハツ」はクラスに溶け込もうともせず、余りものの立場を享受していた。同じような男の子「にな川」と知り合いになるが、にな川は女性モデルの追っかけをしている熱狂的マニアだった。ハツはにな川の部屋に上がりこむが・・・。
青春小説といっても、女子高生が主人公の割にはサワヤカ系ではまったくなく、偏屈で変わり者の男女の高校生の、暗い平凡な高校生活を描いているだけである。特異な文章表現で私小説風な書き方なので、ユニークといえばユニークなのだろうが、読後感は何となく後味が悪く、なんだろな???という感じ。ま~読む人の年代によって評価が大きく異なる気もする。娘の学校では評判が良かったようなので、やはり感性的には近い世代が共感するのだろう。
にしても、なぜこの小説が芥川賞を受賞したのかが、わからん。ほとんど理解不能な女子高生の揺れ動く心情を、個性的な文学的修辞と突飛で大胆な行動によって表現しているようだが、他の小説と比較してそれほど突出した小説とも思えない。ま~十代には薦めても、オジサンには薦めませんね。