またまた恩田陸なのだ。2000年3月出版で、今度はSFチックなホラーもの。ヌメッ、ゾクッとした感覚が身上の作品。九州の水郷都市で起きた謎の失踪事件を、元大学教授がジャーナリスト達と共に真相を追い求めると、次第に人間でない何物かがいることに気づき・・・。
ま~途中まではなかなか引き込まれるのだが、その正体が判明していく後半になってくると、う~む納得感がな~~。いつも恩田陸は最後になると、結構安易な展開になりがちなんだな~。とまあ、好き嫌いがあるであろうストーリーさておき、この小説の真骨頂は、得意の郷愁感とヌメッ、ドロッとした皮膚感覚なのだ。いつもの郷愁感もこの作品では特に強く、また運路が縦横に走る雨の水郷都市のイメージもなかなかの優れものなのだ。それにしても恩田陸のファンにはどうもウケが良い様だが、我輩としては悪くはないがウ~ムな作品だった。