TVによくコメンテーターとして登場する斉藤環のベストセラーである。職場でもプライベートでも、社会生活をしていると、誰でも毎日のようにコメントすることを強いられる。そんな時、TVのコメンテーターのように切れ味よく、ユニークな一言を言えるかどうかで、「おもしろい人」「できる人」、という評価を決められてしまう。ま~こんな時代に生きている社会人なら、かっこいいコメントをいつもズバリと言いたいのだが、当然一朝一夕にできるものでもない。この本は、そんな現代人のハートをうまく捕まえることができた、時流に乗った本なのだ。
この本の構成は、まず鋭いコメントとは何かを説き、そして古今東西の文学、映画、マンガ等あらゆる分野の優れたコメント例を挙げ、どこがどう優れているのかを、クイズ形式で解説しているのだ。それなりの説得力もあり、かつ読みやすいので、読み物としては面白いのだが、だからといって読むだけでコメントできるようになるわけでは、もちろんない。ま~よ~するに、せっかちな読者としては、鋭いコメントを放つコツとかノウハウがあれば、そこだけ教えてもらいたいのだが、そんなもんがもしあれば、誰も苦労するわけが無いか・・・。