1990年が初出の、袖木草平シリーズ第一弾。もう20年も前に出された、人気のハードボイルドだ。
元刑事のフリーライター袖木草平に、女子大生ひき逃げ事件の調査依頼が持ち込まれた。なかなか犯人が捕まらないため、被害者の姉が依頼してきたのだ。ところが草平が事情を聞いた大学生が殺害されてしまう・・・。
事件関係者は美女ばかり!草平が調査に行くたびにモテまくる!というのがこのシリーズの特徴のようだ。ま~この設定だけ聞くと、結構安直でマンガチックな話に聞こえるが、意外に周到な複線と綿密な構成でキチンとしたミステリーになっている。しかし何といっても最大の魅力は、やはり「会話」だろう。女性達の鋭いつっこみを、草平がしゃれた台詞で切り返す、そのテンポ良い会話が無かったら、おそらく最後までお話を引っ張れなかったろう。つまり、ミステリィとしの謎が弱いので、