ランチタイム
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ンと、聞きなれたチャイムが鳴った。律儀な性格の日登美さんが、さっそく会議室に入ってくる。
日登美さん「天馬先生、お時間になりましたから、お昼にいたしましょう。今日もカフェテリアにご案内いたします。みなさんも一緒にいかがですか」
天馬たちは日登美さんに促されて、全員ゾロゾロとカフェテリアに歩いて行った。開放的なカフェテリアは、今日も比較的すいている。天馬は何も考えずにランチセットにすると、さっさと空いていたテーブルに座った。なんだかんだとメニューを選んでいる女性陣を待たずに、猿田くん伴くんの男たちと、ランチを食べ始める。
天馬「あれ？伴くん、今日は愛妻弁当じゃないのかね」
猿田くん「先生、そんなプライバシーに触れるようなことを聞いたらダメですよ。伴くんは、昨晩予定よりかなり遅くまで飲んでいたから、きっと奥さんが怒ってるんですよ」
やっと席に着いた愛さんが、口をはさんできた。
愛さん「あら、なになに、伴くんの奥様はそんな理由でお弁当を作ってくれないの？」
伴くん「そんなわけじゃないさ。愛妻弁当とか勝手に言ってるけど、妻も働いているからお弁当は交代で作っているんだ。今日は僕の担当だったけど、多少寝坊したから作れなかっただけだよ」
日登美さん「偉いですね、伴さんは。お弁当を交代で作るなんて、愛妻弁当どころか愛妻家なんですね」
日登美さんまで参戦してきたランチは、相変わらずにぎやかだった・・・
